ダウン症の検査の結果を見て胎児する?しない?確率は意外に低め
ダウン症の疑いが出ると、検査を受けることになります。
もしも検査の結果、ダウン症と診断された場合、
どのように受け止めていけばいいのでしょうか。
産むか産まないか
出生前検査が主流となりつつある現在、
出生前の胎児の検査でダウン症が判明した場合、
産むか産まないかという選択を親は迫られることになります。
きちんとイメージして、夫婦で話し合う事が大切です。
出生前検査は母親の血液から胎児の状態を調べる方法であり、
以前主流であった羊水検査よりもずっと安全性はあがりました。
しかし、出生前診断を導入したことで、
中絶という道を選ぶことになった夫婦も増えたのです。
確率的には低い
ダウン症は高齢出産ほど高いといわれています。
全体で見たときに1000人に1人、
35歳以上の高齢出産の場合は1000人に3人ですから、
確かにその確率は上がります。
出生前診断における精度は99.1%ですが、
実はこの精度というのは、ダウン症と診断される確率を指します。
つまりどういうことかというと、
赤ちゃんがダウン症の場合に陽性となる確率を98.6%、
ダウン症でない場合に陰性となる確率を99.8%
としているのです。
ですから、赤ちゃんが仮にダウン症の検査結果が陽性と出た場合、
本当にダウン症として生まれてくる確率は60%となるのです。
たとえば1000人の赤ちゃんの出生前診断をした場合、
実際にはダウン症ではないのに陽性反応が出る赤ちゃんは、2人いるということになります。
子供に障害があるかどうかというのは、
親にとって辛い決断をくだすことになることもあります。
しかし、結果をどう受け止めていくかは、
赤ちゃんを迎える親の気持ち一つだといっていいでしょう。