ダウン症を引き起こす原因は遺伝?本当か嘘か?
近年、赤ちゃんの先天性の症状として増加している症状に、
「ダウン症」と言う症状があります。
このダウン症をもし持って産まれてきますと、
- 知的障害
- 身体的成長の遅れ
- 心臓や消化器官等の合併症
等の症状を発症させてしまい、
健常者と比較しても30~40年ですので長くは生きられません。
そんなダウン症ですが、幾つか原因として挙げられていますが、
その中に「遺伝が原因では?」と言う意見もありました。
本当に遺伝がダウン症の原因なのか?
今回はダウン症の原因が遺伝かどうかを解説していきます。
ダウン症の原因は本当に遺伝なのか?
ダウン症の原因は本当に遺伝なのでしょうか?
結論を言うと、ダウン症は少なからず遺伝も関係しています。
理由として父親・母親の中でもしかしたら、
染色体が「転座型」になっている可能性があるからです。
この転座型と言うのは、
人間にある細胞に含まれている22個の染色体の
21番目に異常が発生している事を指します。
健康な人ですと全ての染色体が22個の染色体に
それぞれ2つずつですので合計46個になります。
しかし転座型の場合、21番目に1つ多くなりますので合計47個になるのです。
「1個ぐらいで大げさな…」と思われるかもしれませんが、
人間の細胞は大人になると60兆個にまで増加します。
赤ちゃんの時でも3~4兆個と言われていますので、
全ての細胞が47個の染色体を持つとエラーを起こしてしまい
結果ダウン症になるのです。
とは言え、染色体の一部が転座型だとしても発症する確立は低いです。
多くのダウン症の子は数%の確立で、
染色体に異常を持った精子・卵子、または受精卵が母親の胎内にいる時に
間違った細胞分裂を起こして発症します。
そのため「父・母が転座型だから必ずダウン症になる!」と言うのはほぼ無いのです。
ダウン症を予防・治療はできるの?
残念ながら現在の医療では、ダウン症を完全に予防・治療する事はできません。
特に治療に関しては、先ほどの考えからすれば、
21番目の染色体から1つ取り除けば良いと思いますよね?
しかし、人間の細胞は何兆もありますので、
全ての細胞から染色体を抜き出すのは不可能です。
そのため現状、治療する事はできません。
しかし、予防策としては「葉酸」を摂取しましょうと言われています。
この葉酸は、染色体異常を発症させないように、
細胞分裂の際に正確な情報を伝達させる効果があります。
特に妊娠前や妊娠中には、
病院の先生から耳にタコができるほど聞かされていると思います。
そして何より「厚生労働省」のホームページでも
「葉酸を摂取しましょう」と書かれているのですから
健康な赤ちゃんを出産したいのであれば、葉酸を意識して摂取するようにしましょう。
遺伝によってダウン症は少なからず発症しますが、
確立としてはほぼ無いと考えても良いでしょう。
とは言え、健康な夫婦でもダウン症の可能性がありますので、
どちらも予防はしっかり行いましょう。