ダウン症検査にかかる費用はいくら?
念願かなって妊娠しても、高齢出産やエコー写真の結果から、
出生前診断を勧められることがあります。
しかし気になるのはその費用ではないでしょうか。
ダウン症の検査を受けると、どのくらいの費用を負担しなければならないのでしょうか。
ダウン症検査費用
ダウン症の検査で行われるのは血液検査です。
妊娠10週以降になると検査可能になりますが、
だれもが受けられるわけではありません。
費用も負担になることが多く、
出生前診断は20万円くらいになります。
出生前診断で陽性と判断された場合、
ダウン症の確定には羊水検査を受けなければなりませんが、
羊水検査も8~15万円かかります。
そうすると、全体的な費用負担は28~35万円となるのです。
最新の検査方法では8万円といわれていますが、
それでも負担が大きいのは事実です。
検査にこれだけ高いお金を支払っても、
実は陽性と診断されながらまったく胎児に問題はなく、
健常児だったということが、実際にあります。
ですから確定するには羊水検査を受けなければならないのですが、
実際には出生前診断を受けた段階で、中絶を選ぶ人が多いのです。
その比率は実に9割といわれています。
ダウン症検査の問題点
ダウン症検査は、35歳以上の妊婦や
エコー写真で問題が発見された妊婦さんに勧められています。
もちろん勧める、ということですから、
必ず受けなければならないということではありません。
しかし、保険が適用されないため、費用が高額です。
また必ずしも100%正確な答えが出るわけではありませんし、
中絶するかどうか判断する機会を奪われたとして、
病院側が提訴されるという事件も起こっています。
今後、精度をどれだけ上げていくか、
高い費用をどのようにおさえていくかなど、たくさんの課題があるのです。