胎児のダウン症 エコーに見られる特徴をやさしく解説
胎児に見られるダウン症の特徴を、エコーで調べることができます。
出産前にダウン症かどうか調べる方法はいくつかあるのですが、
それらの方法は議論を呼んでいます。
ダウン症はエコー検査で分かる?
定期的にエコー検査で胎児が元気なのかなどを調べることは、一般的に行われています。
首の周りの状態を見ると、
胎児がダウン症である可能性を調べることができ、
最近では4Dエコーを活用することで、
胎児がダウン症であるかどうか詳細に見る事ができます。
エコーで見られるダウン症の特徴には、次のようなものがあります。
また、4Dエコーでは顔つきも分かるので、
「ダウン症特有の顔つきに似ている」と判断することもできます。
しかし、胎児の状態では確実に「ダウン症だ」と断言することはできません。
ダウン症の特徴が見られたとしても、
それはあくまで「ダウン症である可能性がある」というだけで、
「絶対にこの子はダウン症だ」とは分かりません。
エコー検査以外で調べる方法
羊水検査や血液検査など、
胎児がダウン症がどうか調べる方法はエコー検査以外にもあります。
お腹から注射を指して羊水を採取し、
それを調べることで胎児がダウン症かどうか診断するのが羊水検査です。
羊水検査では、ほぼ確実にダウン症であるかどうか調べることができると言います。
しかしこの羊水検査は、母親に大きな負担がかかり、
分析結果が分かるまでに時間を要するなど、多くのデメリットがあります。
最近は母親の採血だけで済む「新型出生前診断」もありますが、
こちらは保険がきかないために高額の費用がかかります。
ダウン症だと分かった場合
エコー検査でダウン症だと完全には断言できなくても、
「ダウン症かもしれない」と医師に言われたことがきっかけで
羊水検査や出生前診断を受けることがあるかもしれません。
その結果ダウン症だと分かった場合、ショックももちろんあるでしょう。
しかしそれは、万全のサポート体制で
産まれてくる赤ちゃんを迎えてあげられるのも事実です。
必要以上に不安になり、精神状態が不安定になってしまっては、
お腹の中の胎児にも良くありません。
また、産まれる前にダウン症だと分かることで、
「人工中絶」を選択してしまう人もいるのではないかという議論もあります。
倫理的な観点からも、胎児の時点でダウン症かどうか調べることには
さまざまな意見があるのです。
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