妊娠中でもダウン症検査は出来る?
ダウン症の検査は、妊娠中にも行うことができます。
晩婚化と高齢出産の増加により、ダウン症も増えていると聞きます。
妊娠中に子どもがダウン症だと分かっていれば、
さまざまな対策ができるのではないでしょうか。
どんな検査があるのか、費用はいくらぐらいなのかを紹介します。
その1、羊水検査
妊娠中のお腹に注射器を刺して子宮から羊水を採取し、
羊水の中の胎児の細胞を調べるのが羊水検査。
羊水検査は、胎児のダウン症が99%分かるということで
「確実性が高い」と言われています。
妊娠15週から18週に行うことができ、
検査に要する時間は10分です。
しかし、結果が出るまでには3週間から4週間と、
比較的長い時間を必要とします。
また、お腹に注射器を刺すため、
筋肉注射程度の痛みは覚悟しなければいけません。
最大のデメリットは、
300分の一から500分の一の確率で流産する可能性がある
ことで、
大きなリスクを覚悟しなければならないということです。
金額は安いところでも6万円から15万円。
比較的高めですね。
その2、絨毛検査
羊水検査よりも痛みが少なく、同じく確実性が高い検査が絨毛検査です。
胎盤になる前の絨毛を採取して検査を行います。
妊娠11週から14週という早めの時期に検査することができ、
検査方法によっては2日から3日で結果が分かるので、
羊水検査よりも不安な期間が短いということになります。
しかし、金額は羊水検査よりも高く15万円から20万円が相場。
また、羊水検査と同じく流産の可能性があります。
その3、血清マーカー検査
タンパク質やホルモンなどの濃度を、
採取した妊婦の血液から調べる検査です。
妊娠後15週から21週に行うことができ、
10日ほどで結果を知ることができます。
正確性は86%ということですが、特にリスクはありません。
2万5千円前後で受けることができます。
その4、新出生前診断
正確な名称は「無侵襲的出生前遺伝学的検査」といい、
NIPTとも呼ばれる検査です。
妊婦の血液中のDNAを調べる検査方法です。
妊娠後10週から検査でき、
早い段階でダウン症かどうかの可能性が分かります。
確実性は35歳の妊婦で80%。
年齢が若くなるほど精度も下がり、
現在は35歳以上でなければ検査を受けられません。
検査費用は21万円で、かなり高額です。
他にもエコー検査などもありますが、
どの検査も「100%確実にダウン症児が産まれてくる」とは診断できません。
しかし、可能性を知っておくことで、
産まれてくる赤ちゃんのために
万全の準備をしておくことができるのではないでしょうか。
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